
正解を探さず、少し歩いてみる。
「Feel度Walk」は、何かを学ぶためのものではありません。
すごいものを見つける必要も、ありません。
ただ、「あてもなく」歩き、「なんとなく」気になるものを集めてきてください。
いざ「あてもなく」「なんとなく」と言われると、 多くの人は、何をしたらよいのかわからず、少し戸惑います。
「これで合っているのかな?」
「何か見つけなきゃいけないのかな?」
でも、大丈夫。 子どもはすぐに適応します。

しばらくすると、場に少しずつ慣れてきます。 すると、自然に自分の中の「!?」が動きはじめ、 ふと、足が止まります。
理由は、はっきりしません。 ただ、なんとなく気になった。
- 地面に落ちている、ちょっと変な形の影
- ひび割れた壁の模様
- 葉っぱの上で転がる水滴
「んっ?」「これ、なんだろう?」 その 小さな「!?」 が、今日いちばん大切なものです。

気になったら、写真を撮ります。 うまく撮れなくても大丈夫。
ピントがずれていても、構図が変でも、 あとで見返すことができれば、それでOKです。
大事なのは「記録」ではなく、 「自分が反応した」という体験そのものだからです。
歩き終わったら、 撮った写真(=自分の「!?」)の中から1枚選び、 知図(スケッチ)にして表現します。
そこに、 「なんか、ここが好きだった」 「理由はわからないけど、気になった」 そんな、その時の気持ちを書き添えてもいいでしょう。
もちろん、言葉にするのが難しければ、それで十分です。
無理に説明しなくていい。 言葉が出てこなくてもいい。
写真をよく見ながら、ゆっくり「知図」にしていきます。

歩いて集めた写真やスケッチを、みんなでシェアします。 シェアタイムは、小さな発見を、 みんなで一緒に面白がる時間です。
見つけたことが楽しい。 表現することが楽しい。 そして、それを誰かと共有することは、もっと楽しい。
すると、「これ、どこにあった?」 「これ、ぼくも見つけた!」 そんな声が自然に生まれ、小さな発見が少しずつ広がっていきます。
自分ひとりでは「たいしたことないかも」と思っていた気づきが、 誰かの言葉によって、別の意味を持ちはじめる。 誰かの発見が、自分の世界の見え方をほんの少し広げてくれます。
この体験があるからこそ、 子どもたちは次の一歩を、 自分から踏み出せるようになります。

Feel度Walk は てくテクeX の核となるアクティビティ
てくテクeXでは、Feel度Walkをすべての学びの土台に据えています。 「なんとなく気になる」から始まる学び。その感覚を大切に育てることで、子どもたちは自らの感性を磨き、主体的に考え、表現し、つながっていく力を育んでいきます。
Feel度Walk が大切にしていること
- 気になる気持ちを大切にする:Feel度Walkは、「なんとなく気になる」という感覚そのものを大切にします。気づく力の土台は、こうした自然なアンテナ感覚から育まれます。
- 正解を追わない自由さ:正解や答えを探すのではなく、感じたこと・気づいたことに素直になることで、フタをされていた好奇心や探究心が、静かに動きはじめます。
- 観察と表現の循環:歩いて集めた気づきは、写真やスケッチ(知図)として表現されます。描く行為そのものが観察を深め、気づきの体験を、確かな記憶として刻み込みます。
