
気になる。それだけで、はじまっている。

「今日は、何を見つけるんですか?」
Feel度Walkの前、子どもからそんな質問が出ることがあります。
でも、てくテクeXのFeel度Walkには、あらかじめ決められた「正解」はありません。
「この花を見つけましょう」
「鳥の声を聞きましょう」
「自然について学びましょう」
そんなふうに、見るものも、感じるものも決めません。
あてもなく歩いて、あえて立ち止まって、自分のまわりにあるものに目を向けてみる。
そして、「ん?」と思ったことを大切にします。
正解を見つけるために歩くのではない
学校では、問題が出されます。
そして、その問題には答えがあります。
子どもたちは、問題をよく読んで、知っていることを使いながら正解を探します。
もちろん、それも大切な力です。
でも、いつも誰かが問題を用意してくれるわけではありません。
世の中には、最初から問題が見えていることばかりではないからです。
何かを見て、
「なんでだろう?」
と思う。
いつもと違うことに、
「ん?」
と立ち止まる。
「これ、何だろう?」
と近づいてみる。
学びの最初にあるのは、そんな小さな「!?」なのかもしれません。
Feel度Walkでは、その「!?」を探すために歩いているわけでもありません。
自分の中に生まれた「!?」に気づくために歩いています。
みんなと同じものが気にならなくてもいい
道ばたの花に気づく子もいます。
アリの動きをずっと見ている子もいます。
「この壁、なんでこんな模様なの?」と気になる子もいます。
何気ない水たまりを見て、「空が入ってる!」と言う子もいるかもしれません。
同じ道を歩いているのに、気になるものはみんな違います。
それでいいのです。
むしろ、そこが面白い。
「今日は何を見つけた?」
という質問には、答えがたくさんあります。
でも、
「何に気になった?」
と聞けば、その答えはもっと一人ひとり違ってきます。
子ども自身の「!?」は、誰かが用意した問題ではありません。
その子が見て、感じて、生まれたものです。
「正解は何?」の前に
子どもたちは、ときどきこう聞きます。
「これで合ってる?」
でもFeel度Walkでは、すぐに「合ってるよ」「違うよ」とは言えません。
そもそも、何かに気になったこと自体に、正解も不正解もないからです。
大人から見れば何でもないことでも、その子には何かが引っかかった。
だったら、まずはその「気になる」を大切にしたい。
「なんで気になったんだろう?」
「もっと見てみる?」
「近づくとどうなる?」
そんなふうに、その「!?」の先へ進んでいくことができます。
答えを知ることから始まる学びもあります。
でも、自分の中に問いが生まれることから始まる学びもあります。
てくテクeXが大切にしているのは、後者です。
「!?」は、まだ言葉にならなくてもいい
「なんでだろう?」
と、はっきり言えなくてもかまいません。
ただ何度も振り返って見る。
なぜか触ってみたくなる。
先に進んでいたのに、また戻ってくる。
「これ、変!」
そんなことでもいい。
まだ問いになっていない「気になる」があります。
でも、その小さな引っかかりを無視して、次の正解へ進んでしまうのは少しもったいない。
その「ん?」を少し眺めてみる。
立ち止まってみる。
自分なりに確かめてみる。
すると、ただの「気になる」が、いつか本当の「なんで?」に変わっていくかもしれません。
気になる。それだけで、はじまっている。
何かを学ぼうと思っていなくても、
何かが気になった。
それだけで、その人の中ではもう何かが始まっています。
「知りたい」
「見てみたい」
「もう一度確かめたい」
そんな気持ちは、あとから教え込むものではありません。
まず、自分の中に生まれた小さな「!?」を大切にする。
Feel度Walkは、ただ外を歩く時間ではありません。
正解を探すのではなく、自分の「!?」に出会い、集めていく時間です。
みんなと同じものを見つけなくてもいい。
すぐに答えが出なくてもいい。
うまく説明できなくてもいい。
気になる。
その瞬間から、もう始まっています。



